こんにちは、にょりです!
前回までの記事でケトジェニックダイエットについての概要はだいたい分かっていただけたのではないかなと思うのですが、いかがでしょうか?
今回は、そんなケトジェニックダイエットを実際に行ってみようと思った方、あるいはもうすでに実施されている方に向けて、ネット上などでよく見かける疑問に対する僕なりの解答を書いていきたいと思います!(僕なんかでごめんなさい!)
- ケトジェニックダイエットって危険じゃないの?
- ケトジェニックダイエットでもカロリー制限は必要?
- じゃあ、なんで痩せると言われるの?
- ケトジェニックダイエットに向いてる人、向いてない人って?
- ケトジェニックダイエットと筋トレは両立できる?
- ケトーシス中なのに糖質をとってしまった! もうすべてが水の泡?
- おわりに
ケトジェニックダイエットって危険じゃないの?
まずはわりとよく言われる「実は糖質制限は危険」系の話題から。
健康のために糖質制限をされる方も多くおられる一方で、過度な糖質制限は逆に危険だと仰られる有識者の方々もたくさんいます。
さて、これについて僕から言えることは1つです。
分かりません!
はい、一発目からこんな調子で大丈夫でしょうか。
大丈夫です! 何故ならこれははっきりと「分からない」と言えるからです。
現在、ケトジェニックダイエットについては長期で行われた臨床データというものが存在しないので、実際に危険かどうかという点については、少なくとも学術的な観点からいえば「分からない」というのが正しいと思います。
ただし、1型糖尿病の患者さんに限っては糖尿病性ケトアシドーシス という症状を誘発する可能性があるので場合によっては命にかかわりますし、2型糖尿病の患者さんもインスリンの分泌に影響が出るため、医師への相談が必要かと思います。
とくに1型糖尿病の方は、安易にケトジェニックダイエットをはじめるのは絶対にやめましょう。
ちなみにこのケトアシドーシス、ケトン体によって血液が酸性に傾くことでいろいろと体に不利益が出るという症状なのですが、健康的で遺伝的な問題等のない方であれば基本的には体が勝手にケトン体の量を調整してくれるようで(身体機能としてフィードバックシステムがあるため)、風邪やインフルエンザ、極度のストレス下におかれるなどの特殊な条件でないかぎり、そうそう陥る症状でもないそうです。
ただし、先ほども述べたとおり、ケトジェニックダイエットを長期にわたって行った臨床データはありませんので、心配な方は2~3ヵ月程度を目安として行い、長期間の継続は控えたほうが良いかもしれませんね。
ケトジェニックダイエットでもカロリー制限は必要?
必要です。
これはエネルギー保存の法則の観点から見ても当然と言えば当然で、ケトジェニックダイエットだからといってその法則からは逃れられません。
食べたら食べただけ太りますし、食べなければその分だけ痩せます。
確かにケトジェニックダイエットは減量の速度が速いと言われていますし、実際に僕もそれを体感しています。
ですが、それはまだ体に脂肪がたくさんある状態、具体的には体脂肪率15~20%くらいまでと言われていて、それ以下に落とすためにはやはりカロリー制限が必要です。(体の反応として、脂肪の分解が行われにくくなるため)
ただ、ケトジェニックダイエットは通常のローカロリーダイエットと違って空腹感を感じにくかったり、アンダーカロリーでも筋肉の分解が起こりにくいなどのメリットもあります。
じゃあ、なんで痩せると言われるの?
これは単純に、それだけ多くの方々の食事が糖質に偏っているということです。
どういうことかというと、日ごろの食生活から糖質を抜き、あとは好きだけ食べても良いと言われても、糖質を抜いて減った分を補えるほどのカロリーを摂取するできないことがほとんどだからです。
糖質を抜いて減った分のカロリーを脂質やタンパク質で補うことができれば、基本的には体重は維持されます。
それでも体脂肪率が高いうちは意外と減量(除脂肪)できたりするものですが、上で書いたように体脂肪率が15%程度まで落ちたあたりで停滞することになるでしょう。
それなら敢えてケトジェニックダイエットをするメリットはないんじゃないかって?
そんなあなたには以下の記事がオススメですよ!(宣伝)
ケトジェニックダイエットに向いてる人、向いてない人って?
向いている人:
- 毎日同じような食事でも気にならない人(食にこだわりがない人)
- 体脂肪率が比較的高い人(15%~20%、あるいはそれ以上の人)
- あまりお酒を飲まない人(蒸留酒以外はNGなので)
向いていない人:
- 甘いものがないと生きていけない人(ケトはあきらめましょう)
- ビール、酎ハイが好きな人(糖質のあるお酒はNGです)
- 一型糖尿病患者(場合によっては命に関わります)
- 尿酸値が高い人。痛風の経験がある人(ケトジェニックダイエットの初期は尿酸値が上がる傾向にあります)
- 結石のできやすい人(ケトン体に脱水性があるため、水分不足で結石ができやすくなることがあるそうです)
- 成長期の青年(バランスの良い食生活を心がけましょう)
こうしてみると向いてる人より向いてない人のほうが圧倒的に多い事実…!
世間ではまるで糖質さえ抜けばあとは好きにして大丈夫!みたいなイメージで語られることの多いケトジェニックダイエットですが、糖質を抜くということは思った以上にいろいろな制約を生むということを頭の片隅においておくようにしましょう。
ケトジェニックダイエットと筋トレは両立できる?
これはおそらくできる人とできない人でかなり個人差があります。
ケトジェニックダイエット中の筋力の状態については、うまく適応して筋力が落ちない人(僕がそうです)もいる一方で、うまく適応できず筋力がガクッと落ちてしまう人もたくさんいるそうです。
筋力が落ちた状態でトレーニングを続けてもボリュームの維持は難しく、いくら糖新生が抑制されるケトジェニックダイエット中でも、いずれ筋量は落ちていくでしょう。
これについてはまずケトジェニックダイエットを2~3週間ほど続けてみて、うまくケトーシスに体が適応できるかを確認してみないと判断は難しいです。
うまく適応できていないと感じたら、無理せずに別のダイエット法を試したほうが良いかもしれませんね。
ケトーシス中なのに糖質をとってしまった! もうすべてが水の泡?
これはどの程度の糖質をとったか、また個人の糖耐性(糖質にどれだけ体が反応するかという目安)にもよりますし、ケトーシスへの適応前なのか後なのかでも少し話が変わってきます。
もしまだケトジェニックダイエットをはじめたばかりで体がケトーシスに適応していない段階であるのであれば、適応が少し遅れるかもしれません。
また、摂取した糖質の量次第ではケトーシスに戻るまで数日を要することもあると思いますが、基本的には焦らず糖質をカットした食事を続けていればまたケトーシスにはなれますし、その状態を継続させればいずれ体も適応します。
逆にもうすでにケトーシスに適応している場合でも、基本は同じです。糖質をカットした食事を続けて再び体をケトーシスに戻してあげれば、体はすでに適応しているわけですからすぐにケトジェニックダイエットを再開することができます。
また、すでに体がケトーシスに適応しているということはそれなりに長期間ケトーシスの状態を続けているということですから、単純にケトーシスに移行しやすかったり、多少の糖質摂取ではケトーシスが解除されないといったケースもあります。(体の糖質への反応が鈍くなるからだと思われます)
途中で糖質を摂取してしまったからといって、これまで積み上げてきたものがリセットされるということはありません。
中には甘いものが食べたくて仕方ない中、我慢してケトジェニックダイエットに挑戦している方もおられるでしょうし、たまには息抜きにチートデイを挟んでみるのもいいと思いますよ!(ただし、食べすぎには注意!)
おわりに
さて、いかがだったでしょうか?
未だよく分かっていないこともたくさんあるケトジェニックダイエット、体感ベースでのお話ならまだまだできるのですが、そういった話をあまり長々と続けても仕方ないのでひとまずここで締めくくりたいと思います。
ただ、ケトジェニックダイエットについてはこれからも新しい研究報告が上がってきたり、興味深い経験のお話なども出てくると思います。
本記事はいったんこの形で投稿させていただきますが、もしそういった新しい情報を得られたら、随時この記事を更新して皆さんに情報提供をさせていただけたらなと思います!
また、もしこの記事を読まれた方でケトジェニックダイエットに関する疑問がある方は、どうぞお気軽にコメント欄に書き込んでください!
僕に分かることであればお答えしますし、分からないことは僕なりに調べて考察を述べさせていただきたいと思います!
それでは、長くなりましたが今回はこのへんで!
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